今年の夏、
母がある植物の球根を買ってきてくれました。
その植物は、「水」「土」「光」が無くても成長するとのこと。
「水も光も無しで??」
「本当だろうか??」
カラカラの球根を受け取り、半信半疑で自宅に転がしておきました。
コロン…
来る日も来る日も…
シ~ン…
存在を忘れかけた頃。
久しぶりに様子を見てみると…
「おおおおお~!!!」
「出てる出てる!!!」
ニョキッ!
俺たちは生きているぞ!!
自宅に転がしてから2ヶ月…
本当に水も光も土も無しで、芽が出てきました!
「おおお~!」
「忘れてごめんね。ごめんね。」
更に1ヶ月後…
来年の干支「ウサギ」のような姿になりました。
急に可愛くなり、手に乗せて影絵を楽しんでみたり…
これからの成長過程を、是非お客様にも見ていただこうと思いました。
日陰の世界から、スポットライトが当たる表舞台へ
いざっ!
他の仲間も一緒にぞろぞろ大移動…
そして今月、ついに…!
蕾が出てきました!
「すごいすごい!」
「本当に水一滴も無しで、ここまで来た!」
そして翌朝…
美しい紫の羽を静かに開きました。
この生命力あふれる植物。
「サフラン」です!
大分県竹田市は、サフラン国内生産量が日本一だそうです。
まじまじと花の中を覗き込んでみました。
数ヶ月間、水無しなのにしっとりした花弁。
なんと生命力が強く神秘的な花でしょう。
「この赤い3本の雌しべが、サフランライスのサフランかぁ…♪」
赤い雌しべを乾燥させたものが、香辛料や生薬として売られています。
少量でとても高価なものですね。
【サフラン】アヤメ科サフラン
中国名「番紅花(ばんこうか)」
血の流れを良くしてくれます。
さて、早速この貴重なサフランをいただいてみよう。
赤い雌しべを3本、静かに摘み取りました。
お湯を注いで待つこと2分…
とても美しい色のサフランティーが出来ました。
地味な姿の球根と出会って5ヶ月。
一度は存在を忘れかけ…
水も不要で…
こんなに感動的なワクワク体験をさせてくれて…
「ありがとう!」
楽しい数ヶ月でした。
それにしてもサフランの生命力はすごいですね。
こちらは調剤薬局の医療用サフラン↓
1輪から3本しか収穫できないので、これだけの量には相当な雌しべが必要でしょう。
この赤い生薬が高価なのも納得しました。
夏から追いかけてきた「サフランの成長日記」
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