時々お店の隅でお香を焚いています。
本日は「檜」の香りのお香です。
檜の香りは、怒りや興奮を和らげリラックス効果が期待できます。
漢方でも「理気薬(りきやく)」といって気の流れを良くする生薬があります。
香附子・木香・陳皮など色々あります。
ストレスなどで " 気 " の巡りが悪くなると、体(肝・脾胃・肺)に下記の様な症状が現れます。
●イライラ、怒りっぽい、憂鬱
●胸や脇腹が張って痛む
●ガス・ゲップが多くなる
●食欲不振、嘔吐、下痢
●胸苦しい、咳
気の流れが悪くなると、血の流れも悪くなり、肩こりや頭痛などの症状まで現れます。
自分なりの方法でうまくストレスを発散するのが理想ですが、漢方も強い味方になれます。
不調の原因を探り、細かな症状に合わせて漢方をオススメします。
以前いらっしゃったお客様が、大変気分が悪く辛そうで、お話を伺うとあちこち不調、
食欲も全くないし、眠れないとおっしゃいました。
匂いにも敏感になってしまい気分が悪いけれど、柑橘類の香りを嗅ぐと何だか気分がいいのだと…。
慌ててお隣のミカン屋さんに柑橘類を買いに行き、相談机に置いたことがありました。
ミカンの皮はまさに理気薬「陳皮」という生薬名で使われており、爽やかな香り成分が気の巡りを良くして、甘酸っぱい酸味は肝の働きを高めてくれますから、お客様が気分がいいと仰るのも納得です。
体内で滞った " 気 " の流れを良くする食材は、柑橘類・ミント・セロリ・パセリ・春菊・菊花など、香りのいい食材が多いです。
身近な食材ばかりなので、料理に取り入れてみて自分で食養生するのも楽しいです。
料理に使う際は、短時間でサッと調理して、香り成分を生かした料理がお勧めです。
みつか漢方養生堂では、お客様お一人お一人の体質別におすすめの食材一覧をお渡しできますので、
気になられた方はご来店の際にお声かけください。